よく言われることで、使っていない脳の機能は退化してしまう。
思い出しにくくなる。
今日、それを実感した”それ”は、何気ない会話で。
とあるツアーにでかけ、一緒のグループにいた30代らしきマレーシア人男性と
バスで隣の席になったので、片道2時間、往復4時間ほど話をした。
お互いどこから来て、バンコクには何年いて、何をしているのか、など
一般的な話からタイ語の習得方法まで色々楽しく話していたのだが、
こと趣味系の話や今までの経験の話になると、自分が「え~っと…(困)」
という場面が多いことに気が付いた。
例えば映画館に行った話から、どんな映画が好きか、最後に見た映画は何か?
など聞かれたのだが、上のような感じで「しばらく見てないから(汗)」
「夫が選んだ映画で題名は覚えてない(汗)」…といった具合。
自分が好きだった映画がパッと浮かばないのだ(またまた汗)
旅行の話をしていても、今まで行った場所で好きなところは?
という質問にも、去年行って気に入った南スペインの山や魔女の宅急便の舞台、
ドブロブニク、神秘的でほっこり気分になる大好きなパラオの毒を持たない「クラゲの湖」等は思い浮かばず、昔の記憶であるニューヨークやモロッコをやっと答える始末。
旅行が大好きで色々行っている私なのに、である。
会話で、「もっと違う回答ができたのに」と思いながら、同時に
昔20代の頃、やはり旅行中に隣の人と、こういう会話をしたな~と思い出した。
今までどこに旅行して、どこが一番よかったか、なんて話は、
そういえば、ここ最近していなかった。映画や本についてもだ。
ずっと自分の「好き」についてアップデートしてこなかったせいで、
私の脳は、昔よく使っていた”答え”を取りあえず提示していたようだ。
折角の会話を少し消化不良なものにしてしまった。
もっと人と話そう、自分の好きをアップデートして、表現しようとつくづく思った。