女・挑戦・50代 

うつ、乳がんを乗り越えた。さて、人生後半戦を豊かに生きるために何しましょう?な毎日

挑戦1:アンコールワット・マラソンに出ることにした

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ふとたどり着いたサイトで目にしたマラソンの情報。

 

アンコールワットハーフマラソン

遺跡の中を走るらしい。 

 

ハーフ(21km)なんて絶対無理だが、10kmもあるらしい。

走るのなんて、それほど興味もなく、学生時代は長距離陸上選手のくせして

ここ何十年も走ることなどしていない。

 

ただ、トレッキングは好きで、日本にいた時には一時期毎週のように近郊の自然の中で

5-8km歩いていたし、富士山にも登り、屋久島で11km歩いて、「足が棒になる」を文字通り体験したこともある(あれは比喩ではなく本当。同義語=足がロボットになる)。 

 

バンコクの街中もワルシャワでもザクザク歩いている。週2回運動不足も兼ねて(?)130㎡の家の中を1時間掃除して回ることもやっている。

 

だから、「もしかしてできるんじゃない???」などと思ってしまった。

 

12月のマラソンは自分の誕生日のちょうど前。

今年記念すべき50歳だ。

 

50歳記念を、どこかで長年の気の置けない女友達と祝うつもりでいた。

何か自分の中で記念になるようなことがしたかった。

 

アンコールワットの遺跡の中を走る…こんな記念にぴったりなイベントはないだろう。

しかも、その時8月下旬。まだ3カ月以上ある。今からトレーニングを始めれば十分いけるんじゃないか。 そう思わせてくれる。

 

40で惑わず、50で天命を知る。

 

私の40代は惑いっぱなし、怒涛だった。

8年付き合った元彼との修羅場、両側乳がんと手術、婚活、結婚、そして会社を辞めて海外での専業主婦生活。

 

専門らしい専門分野もなく、ただがむしゃらにやってきた仕事も、バンコクでは年齢の壁に肩を落とす日々。 駐妻さんたちの「バンコク生活楽しまなきゃ」や「育児に一生懸命」を見て、何もない自分に途方にくれる。 

 

今から何か始めるには目も頭も集中力も記憶力もついていかない。

自己評価は著しく下がった。 更年期の症状だろうか、いきなり気分が落ち込むことも

多くあった。 人とあっても昔のように楽しい会話などできなかった。

 

今までの自分じゃない、大人しいジャパニーズワイフになってしまった。

 

自分がなくなってしまった気がした。 

出来そうなことからやってみてもうまく出来るように思えない。

楽しめない。

そんなことの繰り返し。

 

このままずるずる歳を取っていくのだろうか。

ぼんやり思った。

 

のんびりすればいいじゃないか、好きなことを趣味にして。

50代向けの人生指南は老後をいかに平穏に楽しく過ごすかばかり。

 

仕事一筋で子供もなく、夫は逆に忙しい。

話の合う友達も身近にはいない。 日本にいる同世代は忙しいけど充実してみえる。

 

まだ自分は何かやりたいが本音だ。

全力で打ち込めること、毎日が充実して、自分が役に立っている幸せを感じたい。 

 

マラソンに参加しようと思ったのはそんな時だった。

 

ああ、そうだ自分は計画的にトレーニングして、目標を達成するのが好きだった。

富士山や屋久島の時の充実感を思い出した。

 

やろうと決めた後に、毎週トレーニングを兼ねてウォーキングをしたのも楽しかった。

 

また、あれをやろう!トレーニングをして、目標を達成しよう!

まだまだ自分にもできるはずだ。 

たかが10km、無理なら途中から歩いてもいい。

やりたいと思ったことをやろう。 自分を強くしよう。

 

自分の人生を決めるのは自分だ。

 

いつまでも弱いまま、自己評価の低いままでいるなんて嫌だ。 

自分じゃない自分の人生なんて嫌だ。

 

走っても、マラソン大会に出ても、何も今までと変わらないかもしれない。 

でも、自分と自分の人生に自信が持てる生き方を始められる気がする。

 

早速早朝近所の公園で走り始めた。 

気持ちよかった。

 

大会まで頑張ってみようと思う。

 

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