バンコク在住アラフィフ Hiddenlilyです。
8月12日はタイでは母の日(祝日)。
え?日本は5月第2日曜なのに、なんで違うの?
タイの母の日
実はこの日は現国王のお母様、シリキット王太后のお誕生日。
タイでは国民の「母」として敬われ、そのお誕生日を母の日としているのです。
(ちなみに父の日はブミボン前国王のお誕生日である12月5日。
2019年も引き続き父の日として祝日のようです)
この日はタイ中が王太后のシンボルカラー・水色で
王太后の写真を飾り付け、多くの人々も水色を着てお祝いします。
☝ネット上でもお祝いの言葉が表示されます。
一般の人たちは自分のお母さんにジャスミンの花等の
贈り物や食事や旅行に連れて行ったりするようです。
週末来てもらっているメイドさんも、今週末はお母さんに会うために
田舎に帰るということで、お休みしていました。
親戚が集まって、お祝いするようですよ。
さて、実はタイ以外でも日本の母の日と違う国があります。
うちの夫の国・イギリスです。
イギリスの母の日
イギリスの母の日は毎年違い、2019年イギリスの母の日は3月31日でした。
基本的には、イースター・サンデーの2週間前の日曜日。
しかも、正確には「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」なのだそう。
複雑…
うん年前、結婚して初めての母の日のこと。
正しい新妻、嫁の基本を守ろうと、イギリスに住む義母に日本から
母の日のギフトを送ろうとしていました。
そんな私に夫からの一言。
「イギリスの今年の母の日、もう終わってるよ」
私「…」
(え~~~~~!早く言ってよ~~~!)←心の声
仕方がないので、
「日本の母の日なので、ギフトを送ります。
イギリスの母の日は終わってるって知らなかったので、すみません。」
というメッセージで送ったことがありました…
うちの夫はこういうことに無頓着なんですよね…
結婚当初は色々戸惑いました…
母の日は世界的にはアメリカの影響で5月(第2日曜)が多いようですが、
イギリスはキリスト教の影響で、アメリカで母の日が広まる前、
17世紀からMothering Sundayとしてあったようです。
アメリカの母の日の由来
アンナ・ジャービスという社会活動家の女性が彼女の母をしのび、教会で
母親の好きだった白いカーネーションを配ったのが発端だとか。
そして、彼女の母親もまた、母の日ワーククラブという団体を率いて、
当時南北戦争真っただ中だったアメリカで、敵味方関係なく
負傷した兵士の手当や看護をしていた人だったのです。
この偉大な母の功績を称え、感謝したアンナの話で、
母親に感謝することの大切さに共感した国民によって、
アメリカ全土に広まったようです。
日本の母の日
日本でも、母の日はキリスト教から伝来したので、
実は当初はイギリスと同様に3月だったようです。
その後、昭和天皇の皇后さまのお誕生日の3月6日になり、
さらに、お菓子メーカーが5月にプロモーションの一環として、
母親を招待した大規模な「母の日」イベントを開いたことで注目され、
戦後アメリカの影響で5月第2日曜になって、それが現在定着しているようです。
日本も母の日をこんなに変えていたんですね~。
ちなみに一時期住んでいたポーランドでは母の日は毎年5月26日。
子供達がお花を飾った手作りのカードをあげるのが定番のよう。
導入されたのが戦時中だったので、ネットを見ると、
この時代を記憶しているお母さんはあまりいい感情を
この日に持っていないという話もありました。
ポーランドって結構最近まで東側で苦しんでましたからね。
私が住んでいた頃、60代前半の女性が
「子供の頃、不発弾が転がってる焼け野原でよく遊んだわ~」
なんてしみじみ話してて、
ここでは、戦争の話ってそんな最近の話なの?!Σ(゚Д゚)
って凄くびっくりしたことがあります…
近代世界史もっと勉強しないと…f( - -;)
話はそれましたが…
同じ祝日やイベントも国ごとに日が違っていて、
色々調べると興味深いですね。