女・挑戦・50代 

うつ、乳がんを乗り越えた。さて、人生後半戦を豊かに生きるために何しましょう?な毎日

催眠療法(ヒプノセラピー)で前世を見た話・前編

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バンコク在住アラフィフ・Hiddenlilyです。

 

先日バンコクで、催眠療法(ヒプノセラピー)を

受け、前世を見た?ようです。

 

なんとも不思議な体験でした。

 

その時のことを、私の記憶を元に、

物語風に記述してみたいと思います。

 

自分の記憶なので、会話内容等は

実際と異なるかもしれませんが、

以下すべてノン・フィクションです。

 

バンコクで催眠療法を受ける

 

「1・2・3 スーッ」

 

バンコク都心、日本人住宅街の一角で
私はヒプノセラピー(催眠心理療法)を受けていた。

 

目を閉じていたが、意識はあった。
セラピストの女性の声もはっきり聞こえる。

 

何か普段と違う気持ちの変化を感じたわけではなかった。
落ちる感覚があるわけでもない。

 

「催眠状態では、意識があり、両方の脳、

右脳と左脳が同時に働いています。

 

論理をつかさどる左脳が、時々横やりを入れて

くるかもしれませんが、気にしないで、

浮かんだイメージや感じたことをしゃべってくださいね。」

 

催眠療法について、セッションの冒頭にそう説明された。

 

これから彼女の指示で自分の潜在意識に入る。

 

今回のセラピーの目的である悩み、

「人に注目されるのが怖い」

「人を心底から信用できない」

「自分を自由に表現できない」

の原因を探り、その心のブロックを外すのだ。

 

なぜかわからないが、私は人を心底信用できない。
たとえ兄弟、家族でも、である。 

 

機能不全の家庭に育ったので、それが原因だと思っていた。

若い頃は気にならなかった。

お互いの心の内を話せる親しい友達もいたし、

自分で人を信用できないとは思っていなかった。

 

でもいつの頃からか、大人になるにつれて、

学生時代のような無邪気な関係でいられる友人は

減っていき、自分自身も自分の本音を

そのまま言うものではないと

学んでしまったのかもしれない。

 

そして今、周りにどう受け取られるかと

常に意識して話している自分がいる。

 

そして、最近はSNSの実名で何か発言、

発信することに心理的ハードルを感じていた。

 

誰でも最初は躊躇する、

誰も他人のことなんてそんなに気にしていないから

…と言われ、頑張って1度発信してみたこともある。

 

確かにどうってことないことだ。

でも、その後が続かない。

 

わかっているのに、自分の言動を注目されるのが怖いのだ。

 

なにか自分でビジネスをするのならSNSは必須。

なのに、実名での発信が困難なのはどうにかしたい…

そんな気持ちがあった。

 

十年程前にSNSがまだ流行り始めた頃、

その当時つきあっていた彼の浮気相手から

SNSの情報を元にしたと思われる嫌がらせを

受けたことがある。

 

でも、それもかなり昔。

嫌がらせをした彼女の事情もわかっている。
自分の中では消化済み…のはず。 

 

なのに、これほど引きずるのはおかしいとも

思っていた。 

 

そんな状況であり、人を心底信用できない、

自分を表現できない、少し苦しい気持ちにも

助けになるのでは…

 

と、ふと、目に留まった催眠療法の記事を見て

自分も受けることにしたのだ。

 

前世の記憶

 

「あなたは、原因と思われる出来事があった時に

住んでいた家に、私が3つ数えたら行きますよ。

はい、1・2・3」

 

原因があった当時の家…うっすらそんなことを

思いながらも風景がすでに見えていた。 

 

セラピストの声がする。
「…あなたの家が見えますか?どんな家ですか?」

 

赤い屋根の家。その手前に池。
そこは日本ではないように感じた。

 

「え? どうして私はこんなイメージが

浮かんでいるの? 子供の時の家じゃない…

これ…前世…?」

 

そんなことを思って戸惑っている自分。

 

セラピストによる催眠療法では、

必ずしも前世の記憶を見るとは限らない。

 

セラピストも、「問題の原因となった当時」

を指定しただけである。

 

もしも、私の問題の原因が今の人生の中にあれば、

私の潜在意識はその場面を選んでくるはず。

 

セラピストからもセッション後に言われたが、

潜在意識は一番ふさわしい記憶を見せてくる。

前世が見たいと思った人でも自分の子供の頃の

記憶を見る人もいるとのことだ。

 

今回のセッションでは、

催眠療法の前にカウンセリングでも
家族との関係の話をしていた。

 

その中で、実は、

「やっぱり自分の母親との関係が

今の自分の悩みの原因なのでは?」

と改めて思っていたのだ。 

 

前世を見てみたいけど、子供の頃の記憶を見るのかな…
と自分では思っていた。

 

でも、日本ではない。

「今の人生」では見覚えのない風景だった。

 

私は前世を見ていた。

 

そしてセラピストは続けて、

私の足元、着ている服、髪、目の色、顔の造作について、

私が「感じる」ことを聞いてきた。

 

私は、茶色の三つ編み、青い目の10歳の女の子だった。
足には白い布靴、黒いスカートに白いブラウスを着ている。
スカートには鮮やかな刺繍がちらちらと重なった。

 

「ポーランドの民族衣装みたいだ…

前にいたところの記憶なのでは?」
私の疑い深い左脳が囁いた。

 

私はポーランドに住んでいたことがある。

 

スカートは全く同じではないが、

その当時に見たものに似ていた。

 

その後もセラピストの質問は続いた。

色々なことがわかった。

 

私はヨーロッパ、寒い北のほうの国にいたようだ。

 

ロシア? まさかポーランド?何か違う。
国名ははっきり思い浮かばない。

 

名前はターニャ。

 

家はそれほど大きくなく、でもその内部には
不釣り合いな大きなダイニングテーブルとイスが
置かれているのが見えた。

 

暖炉がドアの横にあり、

その暖炉の上にグレーの壺が見えた。

 

外は晴れていて、家には窓もあるのに、

異様に薄暗い部屋。

 

「家に入って、どんな感じがする?

懐かしい感じ?心地よく感じる?」

 

「…早く出たい…」
セラピストの質問に、

私の口はそう答えていた。

 

…何かおかしい…この家…普通じゃない。
そう感じていた。 

 

 

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