女・挑戦・50代 

うつ、乳がんを乗り越えた。さて、人生後半戦を豊かに生きるために何しましょう?な毎日

同情されるということ

「君のこれからを思うとかわいそうで・・・」
元彼から言われた言葉。
 
8月初旬に乳がんの告知をされて、泣いて過ごした夜を超え、
やっと前向きに病と向き合えるようになったこの頃。
 
彼の言葉はピンとこなかった。
 
私の症状は初期、しかも「たちの良い」がんらしい。
乳がんは進行が遅く、しかも初期に見つかれば、完治する率も高い。
 
とはいえ、乳房は多分全摘出だろう。 4センチの範囲に複数個あり、
すでに検査結果を聞いた施設では、そう言われていた。
数日前になって、もう一方も乳がんが疑われる石灰化の症状があるため、
細胞を取って調べることになっている。
乳がんは片方がなると、もう片方なる可能性も高い。
もしかすると、両方全摘出ということもありえることになってきた。
 
手術前の検査の結果待ちということもあり、手術後の治療がどうなるのか、
今の時点では全くわからないが、ホルモン依存であることから、
長期の治療、5年、最悪10年、治療の必要があるかもしれない。
 
う~ん、ここまで書いてみて、確かに「かわいそう」かも。
ホルモン治療をすると、わたしの年齢ではそのまま閉経。
つまり子供を宿すことなく、閉経するのだ。
 
でも・・・「かわいそう」と言ってほしくなかった。
私はこういう事実が待っていると知っていても、
「元気になって、素敵な恋もして、結婚もするんだ。」
と思っているんだ。 
 
本人が前向きになろうとしている時の「かわいそう」に
なんだか心くじけたな。 
 
逆に会社のボスに言ってもらえた言葉。
「今は病気を治すことだけ考えて。 他のことは何も気にしなくていいから。
君が必要なヘルプで僕ができることはなんでも言って。」
 
会社の仕事のことや、治療日やどのくらい休暇で休めるかとか…
もろもろ考えなければいけないことがあるし、現実には自分で調べて、
行動しなければ、誰も何もしてくれないが、でも、こう言ってくれるだけでも
心強いし、嬉しい。
 
自分が大変な状況の時にもらう言葉って結構身にしみる。