女・挑戦・50代 

うつ、乳がんを乗り越えた。さて、人生後半戦を豊かに生きるために何しましょう?な毎日

実録・乳がん手術当日の様子

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体調、体力も戻りつつあるので、
手術の時からのことを記憶をたどりつつ
Upしてみます。
 
手術当日:
午後1時 クリニック入り。 5分前について、受付。
この日は再建部分の先払い。 
 
すぐに診察。 上半身に手術用のマークが書かれ、一旦軽く服を着て、
医師より家族に私の状況と手術の説明。 
 
家族とはここで一旦お別れ。
「じゃあ、後でね」
心なしか家族の顔はひきつっている。
 
私は看護師さんの案内で回復室なる部屋へ。 
今日1泊する私のベッドは端っこ。
 
ロッカーに荷物を置いて、手術着に着替えた後、
お手洗い、そして洗顔も済ませて、
ベッドの上に腰かけて待機する。
 
すると前のドアが開き、中から女性が抱きかかえられて入ってきた。
手術が終わった人だった。 
 
この時、「げっ!歩いて戻るの~?」と思い、
ちょっとビビった。 
 
出産のときに陣痛が始まると、
歩いて分娩室に行くという話を
思い出してしまった(全然違うけど)
 
そのあと、脱水防止用の点滴を受け、
いよいよ手術室へ。
 
点滴の針がうまく入らず、やり直し。
血管拡張するため、布団で体を温めることに。
 
そのため、手術室に入ったのは
クリニックについてから2時間後の3時だった。
 
あられもない姿でお小水の管を入れられ、
点滴をしていた針に麻酔薬が入れられた。
 
「麻酔入れます~目がちかちかして、
脈が速くなりますよ~」
 
という声からすぐに目がちかちかしてきて、
頭はぼ~としてきた。
 
医療ドラマでよく聞く、「ピー、ピー、ピー」という脈の音。 
手首にまかれた血圧計が5分ごとに膨らんできつくなり、
すぐに空気が抜けて緩くなるを繰り返していた。
 
「頭を下げて~おへそを見てくださ~い」
という声は聞こえるものの、
ぼ~としていると頭をぐいっと下にされる。
 
「ちくっとしますよ~」
という声とともに背中に麻酔の針を刺された。
 
麻酔の効き具合を確認されるが、声がおぼつかない。
 
「こことこことどちらが冷たいですか~」
「う~ん、おなか~」
 
きっと私の目はとろ~んとしていたことだろう。
頭をあげて、腕を上げさせられ、
「患部のみ空いた布をかけますね~」という声とともに
目の前にグリーンの布。 息苦しかった。
 
「な・・んか・・・いき・・・くるしい・・・んですけど、
これ、大丈夫・・・ですか」
 
酸素マスクみたいのを、手術の時はするんじゃあないの?
などとちょっと不安になり、やっとのことで聞いてみた。 
声が小さくしかでなかった。
 
「大丈夫ですからね~」
という声が聞こえたのが最後だった。
 
目が覚めると回復室のベッドの上だった。
 
「ご家族の方来ますからね~」
 
もう終わったらしい。 
麻酔がまだ聞いているのか痛みはなかった。
 
家族が来て、少し話した。 
点滴の件で手術が遅れたので、
家族が聞いていた時間に連絡がなく、
心配していたようだった。
 
もう夕方6時になっていた。 
手術は3時間ほどだったようだ。
 
家族は、私が疲れているだろうからとすぐに帰って行った。 
胸が圧迫されるように少し苦しいのと、少し痛みはあった。
 
でもそれより、しばらくは寒かった。
そして、麻酔が切れてくるのと同時に鈍い痛みを感じた。
 
看護師さんを呼ぶと、
痛み止を背中に刺した針に通じる管につけてくれた。 
 
鈍い痛みは続いたが、耐えられないほどではなく、
想像したような強い痛みは全くなかった。
胸には分厚いサポーターが巻かれていて、固かった。
 
しばらくすると・・・
「おしっこしたい・・・」
 
お小水の管があるから、
おトイレに行く必要がなかったのが、
お腹に力を入れても尿意はなくならず、
おトイレ行きたい~ともぞもぞ。
 
膀胱が閉じてしまったよう。
痛みよりもこの尿意で、眠れない。
 
「おトイレ行ってもいいですか?」
 
ついに看護師さんに懇願してみるも、
「お小水の管が入ってますから・・・」
と言われてしまった。
 
お腹をさわった看護師さんは
「膀胱に尿がたまってないようですよ」とのこと。
 
結局、尿意は時間とともに弱くなったものの、
なくならないまま、就寝時間。
 
手術の痛みより尿意に悩まされるとは・・とほほ。
と思いながら、眠りについたのでした。