女・挑戦・50代 

うつ、乳がんを乗り越えた。さて、人生後半戦を豊かに生きるために何しましょう?な毎日

競走馬はなぜ走るのか?その理由で競馬に対して見方が変わった話

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バンコク在住アラフィフ・Hiddenlilyです。

ディープインパクトが急死

以前このニュースが流れた時、

なぜこの馬がそれほどの人気を得ていたのか

ちょっと興味を持ちました。 

 

私は取り立てて競馬ファンではありません。

でも、この馬の名前は知っていました。

 

活躍当時、メディアでいつも取り上げられていたからです。

  

圧倒的に強い馬、速い馬 

それくらいの知識しか私にはありませんでした。

 

でも、この急死のニュースの後、有名人達が

こぞってその死を惜しむコメントを出していたのを見て、

1頭の馬の死に、なぜ人々がこれほど悲しんでいるのか

わかりませんでした。

 

騎手を務めていた武豊選手も

 

「僕にとってのヒーロー。出会えてよかった。」

「英雄だったと思う。」

 

と言っていた。

 

ディープインパクトとは?

何も知らない方のために一応解説つけましたが、

大ファンの方はつたない説明でお怒りにならないように

お願いします^^;

 

2004年から2006年に活躍した名競走馬。

 

2005年(平成17年)

日本競馬史上6頭目の中央競馬クラシック三冠

(無敗での達成は2頭目)を達成。

 

2006年(平成18年)

日本調教馬としては初めて芝部門・長距離部門で

世界ランキング1位となった

ディープインパクト (競走馬) - Wikipedia

 

この他、あらゆる競馬系の賞を総なめしていた

凄い馬だったようです。

 

で、当時の映像を見て、私は絶句したのです。

 

レースが始まり、最後から2番目スタートだったこの馬は、

じりじり順位をあげ、最後の直線コースから2位以下を大きく引き離し、

1着でゴールイン! 

 

 

なんというドラマ! 

 

スタート時の映像では、1位との差は物凄いように見えたのに

しかも、最後の最後、いうなれば土壇場からの圧勝。 

映像では2回同じことをしている。 

 

こんなドラマを見せられた人々は間違いなく

その魅力に取りつかれるであろうことは私でも納得できた。

 

当時こういう馬だと理解していたら、

私も臨場感あふれる現場でレースを見に行っていただろうに。

 

そして、私はこんなことも思った。

 

競走馬はなぜ走るのか? 

 

サラブレッドは走るために改良された芸術品とよく言われる。

速く走る、繊細な足は骨折すると胴体を支え切れず、

苦しいだけなので、馬のためにも安楽死をさせられると

聞いたことがあります。

 

走らなければいけない理由があるようには思えないのです。

 

馬自身は、他の馬を追い抜くこと、

勝つことに価値があるとわかっているのだろうか?

 

そしてネットで色々と調べてみると、面白い記事が。

 

ある調教師がある馬について言った言葉

「あの馬は自分が速く走れることを知っていて、

それを見せたくてうずうずしているんだ」

 

自分の能力を見せたい…?

馬にそんな感情があるの…?

 

更に調べてみると、馬は走るのが好きで、負けず嫌いの性格だと、

自分の前に他の馬がいるのが許せない、負けると当たり散らし

涙する競走馬もいるという。 

 

教えられたことを上手くこなした馬は、

誇らしそうな表情をする、

ウィナーサークルに行くのが好き、

カメラを向けられるとポーズを取る…

 

馬には勝つことの意味がわかっているようなコメントが

続々と現れた。

 

自分の能力を理解し、見せたい欲望に素直に従い、

一心不乱に走る馬。

 

勝利した時、褒めてくれる周りの人間によって、

勝つことが素晴らしいと自覚していくのだろう。

 

動物の世界ではわからないが、人間に投影すると、

なんと羨ましいことかと、競走馬について

すっかり見方が変わってしまった私は思った。

 

周りに自分の才能を認め、最大限それを伸ばそうとしてくれる

環境があるからこそ、馬も天才的な走りをすることができるのだ。

 

人間もきっと皆がそんな環境にいたら、

見せたくて仕方ない才能が開花し、

それを十分発揮できるのかもしれない、とも。

 

子供には親や周りがその役目を果たすべきなのだろうが、

もしも、そんな環境に恵まれなかったら、

それでも大人になってから、自分がその環境を

自分自身に与えれてあげればいいのかもしれない。

 

馬も人も、実は自分の才能を発揮して、

周りと共にその喜びを分かちあうことが、

最高に幸せな人生なのかもしれない

 

ふと、そんなことを思った記事だった。